三国志 桃園の誓い 巻物風タペストリー ●色:多色 |
● 三国志演義の序盤に登場する、「劉備」「関羽」「張飛」の3人が、
張飛の屋敷の裏の桃園で、義兄弟の誓いをかわす有名なシーンです。
そしてなぜか・・・↓
● 左側に青島ビールの宣伝が・・・。
青島啤酒公司と書いてあります。
ラベルには卍が・・・。
このラベル一般には見かけないので、かなり古いものでは・・・。
● 下部に赤字でDai Nippon Brewery Co.Ltd.の文字が入っています。
少し調べてみましたが、
大阪麦酒(アサヒビールの前身)、札幌麦酒(サッポロビールの前身)、
日本麦酒(エビスビールの前身)の
3社が1906年に合併して誕生したのが、
大日本麦酒(Dai Nippon Brewery Co.Ltd.)なのだそう。
その後、第一次世界大戦の戦後処理として、
ドイツ租借地であった青島が、日本に。
大日本麦酒は青島ビールの経営権を1914年に取得し、
その状態は1945年まで続いたそうである。
ということは、この巻物風タペストリーは、
1914年~1945年頃のものと思われます。
ラベルの卍は、ドイツの時代の名残でしょう。
※卍は欧米では昔は幸福のシンボルとされていたようです。
ナチスの党章(ハーケンクロイツ)となってからは、
幸福の意味合いはなくなってしまいましたが・・・。
この三国志の桃園の誓いと、ドイツと日本の支配が微妙にからんで
そこに秘められた何かを感じずにはいられません。
● 裏側です。器械織のようです。
●このような立派な箱に入っておりました。